[ 此花大橋 ]
( このはなおおはし )
[ KONOHANA BRIDGE ]
大阪湾の北港ー舞洲に架かる橋である。
此花大橋は、大阪市の此花区北港本町と舞洲(まいしま)を結ぶ橋として、総工費約340億円を投じ、
平成2年(1990)に完成した延長約1.7kmの橋梁である。
主橋梁部は、世界でも珍しいモノケーブル自碇式吊橋(主径間300m)と呼ばれるもので、1本のメイン
ケーブルによって橋桁が吊り下げられている。また、一般の吊橋は、ケーブルを定着するために大規模
アンカレッジを設けているが、この橋の架橋地点の地盤は軟弱で、アンカレッジの設置が困難であった
ため、ケーブルを補剛桁の端部に定着し、構造全体のバランスを保つようにしている。
補剛桁は、ねじり剛性の確保とケーブルから導入される軸力に抵抗するため箱桁とし、また耐風安全
を考慮して逆台形断面としている。
ハンガーは、斜めに配置して、上部構造全体の剛性を高め、かつ動的特性の向上を期待している。
活荷重の載荷によってハンガーに生じる応力振幅への配慮から、高い疲労強度を有しているHiAmアン
カーケーブル採用している。また、最大圧縮力が作用した場合でもハンガーに所定の張力が残るような
プレストレスを導入している。
此花大橋では、主塔のライトアップやケーブルのイルミネーションが行われている。特に、ケーブルの
イルミネーションには、LED(発光ダイオード)を光源とした赤色の灯具が使われ、大阪港の夜の景観に
鮮やかな彩りを添えている。

此花大橋全景
橋名石
橋面
メインケーブルアンカー部
港大橋から見た此花大橋

[ 舞洲の環境施設 ]
( 大阪市・八尾市・松原市環境施設組合 舞洲工場 )
施設説明板
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全景
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煙突
( 大阪市 舞洲スラッジセンター (下水汚泥処理場) )
全景
正面